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院長挨拶

当院は明治以前の古きより、土地に根ざす町医者として地域医療に携わって来ました。
当院に伝わる古文書や昔の医療器具を見ますと、明治末期では京都府葛野郡=おおよそ現在の西京区と右京区、の桂川より西に在住する医師は、私の曽祖父を含む3名に過ぎなかったようです。各診療科の分類も曖昧だった様で、抜歯用具・尿道ブジー・種痘器・人工気胸器・各種外科セットなどなど、とても一人の医師が使用していたと思えず、現代内科医の私では全く使用不能な器具が多数残されています。その一部を昔の薬剤(武田長兵衛商店=武田薬品・田辺五郎兵衛商店=田辺三菱薬品などの記載あり)とともに診察室に展示しております。
この頃は大きな病院も整備されておらず、当時の医師は本当の意味でジェネラル・フィジシャン(総合診療医)でなければならなかったのでしょう。
温故知新・賢明な総合診療医を目指し日々それなりに勉強しては居りますが、現代医療に必要な知識は広く深く、私の能力では一流の総合医にはなれそうもありません。
でも幸いにして、現在の西京医師会には多くの各科専門医の先生方が在籍されております。
そこで私は、賢明な総合診療医は無理でも懸命な臨床医・選別医でありたいと思っているのです。
実際に来院される患者の大半は、我々の様な一般開業医でも対応できる病気なのですが、稀には生命に関わり緊急入院が必要な重大な病気の患者も居られます。
このような患者さんを、速やかに病院の専門医に紹介する役目を担う町医者であろうと思っているのです。
また大多数の一般患者さんには、納得して頂けるまで丁寧で解り易い説明を心がける所存です。
少々早口なので恐縮ですが、疑問がありましたら何でも気軽に質問頂きますようお願い申し上げます。

恥ずかしながら多数ある私の趣味を、ブログに揚げさせて頂きました。御一読頂ければ幸いです。同好の方がおられましたら是非声を掛けて下さいますように。

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